山の連チャン、木曽御嶽山〜乗鞍岳〜西穂高岳

行き当たりバッタリで秋と冬山を同時に味わう

1999年10月15日金曜夜〜18日月曜 メンバー 4名


御嶽山頂上にて


御嶽山奥の院

当初の目的は、木曽の御嶽山だけだった。

15日金曜日あいにく、会社の定年退職者の送別会と重なり、1次会まで義理を果たして夜9時帰宅。すぐに準備して、三重県からの探足会メンバーと合流して夜10時半出発。

中央高速を飛ばして中津川、19号線を木曾福島についたのが1時半。仮眠場所を探したが結局木曽福島駅前に車を止めて仮眠。パジェロとはいえ、4人での仮眠はちょっとつらい。


探足会メンバーの誰かに良く似た仏像
翌日、心配していたがやっぱり小雨もよう。
今日の登山は半ば諦めつつも、登り口まで行って見ようと言うことになり田の原へ。

かなりの標高に小雨でかなり寒い。京都から来たという焼き芋屋がいる。
すぐに戻るつもりだったが浜松から来た団体が雨具の完全武装で、やる気万々のラジオ体操をしている。聞くと昨日テントを張っていたとか。

その勢いに押されて我々も登る支度を始める。
雨もどうにかひどくならないようだ。でもここから見える頂上はガスに覆われている。


さすが活火山、噴煙をバックに
寒いのでほとんど休まずに登ったので、2時間20分で頂上剣が峰。
この時期まったく小屋は営業していない。でも7〜8パーティの登山者が登ってい た。
でも相変わらずガスで何も見えない。
開き直って奥の院直下の風の当たらないところでホットウイスキーを作って宴会。

しこたま酔いが回ってきた頃、少しガスが晴れてきた。
ちょっと時間が遅くなってしまったが、せっかくなので二の池を回って下る。

泊りはオンタケスキー場近くの黒石館を予約していた。
スキー客用の民宿だがなかなか親切で満足するところだった。


IZANAGIの演奏を背景に


ゲートは通行止め4時間待ち

翌日は、多少観光見物でもしてゆっくり帰るつもりだったが、せっかくここまで来たのだから、紅葉見物兼ねて乗鞍あたりまで行こうかとの話になり、急遽5時半食事6時出発に変更、上高地方面へ車を走らす。

途中で、山岳シンセサイザー奏者IZANAGIに会う。
彼は山にシンセサイザーを持ち込んで作曲演奏を行なっている。
彼とは6〜7年ぐらい前、大台ケ原で会って彼の演奏を聞かせてもらったことがある。
彼も覚えていてくれた。彼のCDを買って早々に別れる。

乗鞍は信州側から登ることとしたが、昨日の夜降った雪でゲートは通行止め。
せっかく早く出てきたが、4時間も待たされて13時30分開門。

14時30分畳平着。
すぐに登山準備、剣が峰着が15時30分。
途中海老の尻尾がいくつも出来ていてさすがに冬景色の趣。
頂上の気温は1度、風も強くかなり寒い。
写真を撮って早々に下る。


乗鞍頂上から槍穂を望んで
かなり遅くなってしまったので、どうしようかと話し合ったところ、この際もう1泊して西穂でも登ろうと言うことになり、新穂高方面へ車を走らす。

みんな明日の休暇の言い訳を考えている。

  「乗鞍岳が雪のため通行止めになった。」
  「それで明日休暇を取りたい」

と言えば、
「なるほど、山へ行っていて雪で閉じ込められて帰れなくなったのか。それなら休暇もやむを得ないな」
と考えてくれるのではないか。と言う案が最有力であった。
後で聞いたところそれぞれの職場でほとんどがそう受け取ったらしい。

何もウソを言った訳ではない。
通行止めゲートのどちら側にいたのかは言っていないのだ。

本当は
  「乗鞍岳が雪のため通行止めになった。」
  「長い時間待っていてあまり満足に遊べなかった」
  「もう少し遊んで帰りたい」
  「それで明日休暇を取りたい」

と言うべき所、真ん中の言い方を、少し省略しただけなのだ。
相手が善意に解釈してくれただけなのだと自分達を納得させている。

安い宿を見つけようと以前泊まったことのある栃尾温泉栃尾荘へ飛び込むと部屋は空いているとのこと。
栃尾荘は笠ガ岳山荘の経営者でもある。

その夜は、新穂高のなんとかイベントとかで夜の露天風呂へ。
大勢の人出とライトの中、我が探足会の芸能部長の酔った勢いでの裸踊り。
他のメンバーは他人のフリ。


霞沢岳をバックに西穂山荘にて
翌日は早く出たにもかかわらず、ロープウェイは長蛇の列。
ロープウェイを降りて西穂の小屋への道はまったくの冬景色だ。
西穂の小屋で昼食。

上空にはヘリコプターが飛んでいる。
何事かと尋ねると、前穂吊り尾根で滑落した人を収容しているのだとか。
岐阜県警の山岳救助隊の人が、無線で交信しているのをしばらく聞いていた。
ふたり落ちてひとりしか収容できないらしい。

もうこれ以上の休暇は無理。
独標ぐらいまでは登りたかったが、時間がないのでこのまま下山することに。
最初41号線高山回りで名古屋方面へ帰ることを考えていたが、やっぱり高速道路の方が早いのではないか。
それにどうせなら蕎麦が食いたいというメンバーのワガママで、安房トンネルを越えて再び松本へ車を走らす。

松本駅前の蕎麦処こばやしで盛りそばに舌鼓。
信州は蕎麦処だかここの店の蕎麦は特にうまいと思う。
蕎麦のお代わりまでして、店の人もあきれていたのではないかと思う。

それにしても、久々の行き当たりバッタリの山旅で、満足感一杯の帰路に着く。

<参考>
  • 黒石館 TEL 0264−48−2101 FAX 0264−48−2160 長野県木曽郡大滝村御嶽山5合目おんたけスキー場前
  • 民宿栃尾荘 TEL/FAX 0578−9−2404 岐阜県吉城郡上宝村栃尾温泉
  • IZANAGI(ネイチャーシャワーミュージック) TEL 0120−137−556 FAX 0569−0406 愛知県常滑市住吉町1−146

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